WORK CASE

百貨店としての新たな顧客体験をベースとしたアート展やPOPUP・コラボカフェの定期企画化

PROJECT  企 画 CREATOR COLLABORATION  
GENRE 部 門 新規事業  
DESIGN 設 計 DIRECTION  
IDEAS 目 的 顧客と企業、クリエイターを繋ぐ  
TYPE 類 型 PARTNERSHIP、FEE  

プロジェクト概要

百貨店との御取組みとして、個展や合同展・アート展を顧客体験と掛け合わせた企画を定期開催中です。背景には、変化する顧客ニーズへの対応と、新たな価値提供が大きな目的としてあります。インターネットやモバイルアプリの普及により、消費者はいつでもどこでもショッピングを楽しむことができるようになりました。その一方で、実店舗での買い物体験には、オンラインでは得られない「体験価値」が求められています。ブランディング重視の店舗であっても流動性のある「体験価値」を提供するために、商品を売るだけでなく、顧客が足を運びたくなるような魅力的な空間や体験を作り出すことが必要不可欠となっています。

アート展や体験会は、通常とは異なる限定的な商品ラインナップや、新しいブランドや新商品を紹介する場となります。これにより、顧客・ファンは「今しか買えない」限定商品や、「ここでしか体験できない」特別なショッピングを楽しむことができます。また百貨店は新しいブランドや商品・アーティストやクリエイターの認知度を高める絶好の機会です。百貨店の顧客層に直接アプローチできる貴重な場となり、実際に作品や商品・クリエイターに触れてもらうことで、新規顧客の獲得につながります。百貨店側も、新しい風を吹き込むことで、顧客層の拡大を図ることができます。

近年の消費者は、単なる商品の購入にとどまらず、体験を重視する傾向があります。インターネットショッピングやオンラインでの接点構築や商品の展示だけでなく、ワークショップやデモンストレーション、トークショーや握手会など、顧客・ファンが直接参加できる体験型のコンテンツが重要です。これにより、顧客とのエンゲージメントが深まり、ブランドやクリエイターへの愛着が生まれる可能性が高まります。

今後も、消費者ニーズに応じたテーマやコンテンツを企画し、より多くの顧客に新しい体験を提供していくことが求められます。また、デジタル技術の進化に伴い、オンラインと連動したイベント展開も増えていくことが予想されます。例えば、オンラインで事前予約やライブ配信を行い、遠方の顧客にも参加してもらうことで、さらなる集客効果が期待できます。デジタルとリアルを融合させた新しい企画形態は、今後の百貨店にとって重要な企画の一つとなるでしょう。さらに、サステナビリティやエシカルなテーマを取り入れた企画は、環境意識の高い顧客層を引き寄せる効果があります。今後、環境に配慮した商品や、地域社会に貢献する取り組みをテーマにしたイベントが増えていくことが予想され、百貨店が社会的責任を果たす場としての役割も強化されていきます。 百貨店における定期的な企画開催は、顧客に新たな価値を提供するとともに、百貨店自体のブランド価値を高め、集客力や売り上げを向上させる効果があります。今後も、時代の変化に対応しながら、魅力的な企画を展開し続けることが求められます。

その他事例